安松笊(ざる)の狭山茶染めピクニックバスケット

「東所沢」の超ローカル特産品

ところざわサクラタウンと武蔵野樹林カフェのある「東所沢和田」は、かつて「下安松村」の一部でした。
東所沢エリア全体が、中世は「安松郷」と呼ばれ、関東管領(かんとうかんれい)の上杉一族の所領だったのです(新潟・燕市の国上寺所蔵の鰐口に「安松郷」の由来あり)。

そして、古くから竹細工の生産が盛んで「安松笊(ざる)」の名で知られていました。
室町時代中期に道興(どうこう)が著した「廻国雑記」(かいこくざっき)にも、膝折(朝霞)の市で「かっけ」(=家器、竹かご)が売られている様子が記されています。
この地域では、製茶や養蚕が主要な副業で、「お茶作りに欠くことのできないものは竹と紙」といわれ、茶摘み(茶摘み籠)運搬(背負籠)一時保管(桟差し籠)茶葉蒸し(網代籠)にと竹籠が使われていました。
松井地区(上安松・下安松・牛沼など)では、終戦直後は延べ200人以上が竹細工に関わっていたそうです。

そんな安松笊のつくり手として最後の一人となってしまった越坂部栄さん(上安松在住)と「暮らすトコロマーケット」で出会い、市内在住のデザイナー「きびるアクション」武堂詠子さんに制作をお願いして誕生したのが、安松笊(ざる)の狭山茶染めピクニックバスケットです。

全行程が手作業

伝統の安松笊をバスケットとしてアレンジし、東村山在住のKanako Kamiyaさんにハンドプリントのテキスタイルデザインを施してもらいました。さらに、狭山茶による草木染の手法を用いた染色を加えている、全てがハンドメイドのクラフト品です。

このバスケットに狭山茶をセットして、武蔵野樹林パーク/東所沢公園内を狭山茶を味わいながら散策していただく「コト消費」の提案をしてまいります。

企画:一般社団法人まちつくり所沢
安松笊:越坂部栄
制作・総合デザイン:きびるアクション
テキスタイルデザイン:Kanako Kamiya
狭山茶提供:池乃屋園
協力:暮らすトコロマーケット